4歳半児、約3割がゲーム 2割は「食事よりテレビ」

コンピューターゲームをする子は3割近く、5人に1人はテレビを見ていて食事に集中しない−。4歳半の子供たちのこんな実態が29日、厚生労働省が発表した「21世紀出生児縦断調査」で明らかになった。

 厚労省は“21世紀元年”の2001年に生まれた子供の家庭を対象に、継続調査を毎年実施。昨年、子供が4歳半になった時点で5回目の調査をし、約4万世帯が回答した。

 それによると、テレビゲームや携帯型ゲームなどのコンピューターゲームをする子供は28%で、1年前の3歳半の時に比べて2倍近く増加した。「テレビを見ていて食事に集中しないことがある」は「いつも」が19%、「時々」は62%に上り、テレビを見る時間が長いほど、こうした傾向が強いことが分かった。

 「1人で朝食をとることがある」は「いつも」が4%、「時々」が22%。「1人で夕食をとることがある」は「いつも」と「時々」を合わせて4%だった。いずれも、きょうだいがいる子供より、1人っ子(きょうだいとの別居を含む)の方が割合が高かった。

 約3分の2の家庭が子育て費用を「負担に思っている」と回答。仕事をしている母親は、出産半年後には25%だったが、今回の調査では47%と出産1年前の状況(55%)に近づいた。ただ就業形態でみると「常勤」は増えておらず、年々増加している「パート・アルバイト」が約半数を占めた。

西日本新聞 - 2006年11月29日