一足先に正月遊び こま回しや福笑い

こま遊びや福笑いといった、江戸時代から伝わる正月遊びなどが体験できるコーナー「冬休み楽々子ども博物館」が、福井市立郷土歴史博物館に登場。訪れた家族連れらが昔ながらの伝統遊びを楽しんでいる。年内は二十七日まで、一月は五?八日に開設される。

 子どもたちに冬休み中の遊び場を提供しようと、同館が毎年行っている。今回は牛乳のふた、つまようじを使ったこま作りや、お手玉、ぼうずめくりなどを用意。同博物館のボランティア「とねりの会」会員が指導役となって、子どもたちに昔ながらの遊びを紹介している。

 「普段は正月らしい遊びを教える機会がないから」と、親子で訪れた屋田雅昭さんは、息子の日翔くん(春山小一年)と一緒にこま作り。完成すると早速、どちらが長く回るか競っていた。日翔くんは「お父さんの方が強くて悔しいけど楽しい」と笑顔を見せていた。

 自分で作った目隠しを着けて、福笑いを楽しんだ安本紗也さん(宝永小二年)は父桂樹さんが見守る中、納得の顔ができるまで何度も挑戦。桂樹さんは「家に帰るとテレビゲームが中心。親子で触れ合える遊びはいいですね」と話していた。

福井新聞 - 2006年12月24日