ゲームセンターから見える未来のビッグビジネス

 日本のデジタルエンターテインメント業界が、世界でもトップランナーの一員として輝いている理由のひとつは、ゲームセンターにあります。

 1プレイ100~300円。これほど安価に、最新のアイデアが詰まったゲームが体験できる場が、全国津々浦々に存在しているのは日本だけです。目の肥えたゲームマニアも訪れれば、カップルや家族連れなどの広い層もやってくる。

 そんな幅広い層を「お金を出そう」という気にさせるために、壮絶なアイデア勝負が行われ、その切磋琢磨によって、日本のゲームは磨かれてきました。

 古くは「スペースインベーダー」。「UFOキャッチャー」や「プリクラ」などの定番遊戯機器も、ここから登場しました。「甲虫王者ムシキング」「>オシャレ魔女 ラブandベリー」が爆発的人気を獲得したのは記憶に新しいところです。

 いま、何がゲームセンター(アミューズメントセンター)で流行っているかに注目すれば、デジタルエンタメの未来を読むことができるのです。

日経ビジネス オンライン - 2007年3月1日