祝Wii発売 - テレビゲーム 2.0の幕開け

待望のWiiが我が家にやってきた。何度か「はじめてのWii」や似顔絵システムを使ってみて、Wiiがテレビゲーム2.0とも呼びうるゲームの新境地を開いたことを実感した。ゲーム&ウォッチで確立した、十字キーによる両手操作という25年ほど続いたスタイルを破ったこのWiiこそが新世代ゲーム機と呼ぶにふさわしい。そして、Wiiは体を使うというテレビゲームの新しいあり方を広め、テレビで見るYouTube、テレビの情報機器化、など、ようやく実現した「家族のためのコンピュータ」というコンセプトを具現化する装置として世の中を変えていくことだろう。

テレビゲーム1.xへの道
私が初めて触ったテレビゲームはエポック社のテレビテニスであり、恐らく1975年ごろのことだ。ダイヤル式の操作で遊びに行った先で全く勝てなかった気がする。そして、任天堂ゲーム&ウオッチ(ゲームウォッチ)で十字キーが生まれ、今あるテレビゲームの操作スタイルが確立した。指先で操るというスタイルはそれはそれでいいのだが、ダイヤル操作とか十字キーとかに抽象化されて生まれたテレビゲームという存在は、本来のテニスやエアホッケーとかの持つ体を動かす楽しさを無くした別の存在であった。

テレビゲーム2.0としてのWii
Wiiは、モーションセンサーを多用してスティックをラケット、釣竿などなどリアルな世界の道具代わりにすることで、単純なだけど奥深い現実世界の遊びをテレビゲームとして具現化することに成功した。先行するものとしてPAXパワーグローブという、おおこけしてディスカウントショップSTEPで叩き売りにあったものから、今もヘルスメーター売り場あたりで売られているXaviXというテレビを使うエクササイズマシンとかがある。そういう流れの中で、さまざまなゲームを生み出すプラットフォームとして生まれたWiiは大きな広がりが期待できる。私としてはSDガンダム ガチャポン戦記とか、ファミコン世代のソフトをこの世界で作り直して楽しめるのじゃないかと期待している。


CNET Japan Blogs - 2006年12月3日