テレビゲームWii人気を「東洋経済」勘違い報道


テレビゲーム機Wiiについて、今週の週刊「東洋経済」に“意外に早い息切れか”という見出しの記事で、2007年9月に入ってから売り上げのペースが減っていることを記事として掲載した。

週刊「東洋経済」の記事に取材協力したエンターブレインの浜村弘一社長は今回の記事の内容に対し、「伝えたかったことと内容が反している」とブログで遺憾を表明している。

理由は、テレビゲーム機の発売当初は、ゲームメーカーは発売日からできるだけ多くの人にテレビゲーム機が渡ることを目標として販売計画が練られ、発売後はできるだけ多くの人に楽しめるゲームを提供することが目標となってくるわけです。つまり、週刊「東洋経済」が“息切れ”と表現したのはまったく“息切れ”ではなく、Wii が行き渡りつつあるという状況だということなのです。Wii はまだまだ競合他社のテレビゲーム機よりもコンスタントに売れ続けていますし、これからも、ますます楽しめる良質のゲームが提供されていき任天堂の本領の発揮となると思われるからです。

週刊「東洋経済」が“意外に早い息切れか”という見出しの記事を掲載したということは、ゲーム業界について精通しているアナリストがいない証拠だろう。確かに Wii は売り上げが発売当初に比べたら落ち着いてきてはいますが、それは初期需要を満たしただけであり、それを“息切れ”という言葉で表現するのは明らかにおかしいことだと思います。願わくば、任天堂にますます私たちを楽しませてくれるゲームの開発を期待したいですね。